この記事でのバージョン
Unity 5.3.4f1 Personal
はじめに
ゲーム画面でのスコアをリザルト画面で使いたい、といったように
シーンを切り替えてもデータを保持したい、でも別に保存したいわけじゃない、
みたいなことはよくあると思います。
そういう時には、以下のような方法が考えられると思いますが、
- Staticなクラスに保持してもらう
- Playerprefabで保存
- DontDestroyOnLoad でオブジェクトを消えないようにし、そこにデータを保持
今回は上記のどれにも当てはまらないScriptableObjectを使った方法のご紹介です!
今回紹介する方法の利点は以下の通り。
- 現在のデータがInspector上で目視&変更可能
- スクリプトからのデータ取得&変更が簡単
- シーンを切り替えても引き継げる
- エディタ実行中か否かにかかわらず書き換えられる&読み込める
イメージは以下のような感じ。
CacheData.Entity.Score = 10; //キャッシュデータにスコア登録 int score = CacheData.Entity.Score; ; //キャッシュデータからスコア取得
CacheData
まずはコードです。
上記のCacheData.csとCacheDataEditor.csを作成した後、
ProjectのCreate -> Cache DataからCache Dataを作成、
CacheDataEditor.csをEditorディレクトリ、CacheDataをResources直下に入れれば準備完了です!
使い方
次にCacheDataの使い方です。
スクリプトからのデータを取得、変更する場合はCacheData.Entityを使います。
CacheData.Entity.Score = 10; //キャッシュデータにスコア登録 int score = CacheData.Entity.Score; ; //キャッシュデータからスコア取得
なお、Entityへの初アクセス時にResources.Loadをするため、
Inspectorで設定したり、あらかじめLoadするなどの準備は必要はありません。
また、Inspectorで値を設定することも出来ます。
CacheDataはエディター上でのテストを想定しているので、
実機での実行時はRefreshを実行して各値を初期化しています。
なので、新しい値を追加したらRefreshにも初期化処理を追加してください。
public int Score = 0; //新しく追加したスコア public float NewScore = 0; //================================================================================= //初期化 //================================================================================= /// <summary> /// キャッシュを全て初期化 /// </summary> public void Refresh(){ Score = 0; NewScore = 0;//初期化処理も追加 }
なお、初期化はInspectorから行うことも出来ます。
おわりに
結構便利な方法だと思いますが、一つ注意点があります。
それはエディタ実行中に値を書き換えるとその値が残るということです。
一応、エディタ実行時と終了時のイベントは取れるので、
エディタ実行前の値に戻すということも可能ですが、今回は実装していませんのであしからず。
なお、エディタ実行時と終了時のイベント取得方法は以下の記事を参照のこと。