はじめに
新作ゲームをリリースしました!その名も「縦笛なめなめVR」です!!(もちろんUnity製)
今回は1,111円という前作の札束風呂VRの580円からほぼ倍という
価格設定ですが、なにとぞよろしくお願いします!
(※リリースセールで8月21日まで10%オフの999円)
ゲーム内容はタイトル通り、縦笛(リコーダー)等をVRで舐めるといったものなのですが、
前作の札束風呂VRとは違い、ただネタを楽しむだけでなく、
女の子に見つからずにいかに効率良く正確に舐めるかを競うちゃんとしたゲームとして作りました。
世界のナメリスト及びペロリストの皆様、お待たせ致しました!
— カン@Game Creator(Unity/VR/Switch/Steam) (@Kan_Kikuchi) 2020年8月15日
本格派のステルス舐めりんぐVRゲーム
『縦笛なめなめVR』
がSteam(VR)にて、ついに今日から販売開始です!
リリースセールで8月21日まで10%割引!
なにとぞよろしくお願いします!!
Steam:縦笛なめなめVRhttps://t.co/FAS6AucqfJ pic.twitter.com/Q8bwWIRQDq
また、今回は登場する女の子の服やアクセサリを変更出来るDLCも作ってみました。
なお、対応機器はValve Index, HTC Vive(pro), Oculus Rift, Windows Mixed Realityで、
なんとSteam VRで使える全機種(?)に対応しています……!
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さらに対応言語も11種類……!!(ただしボイスは日本語だけ)
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他にもランキングや実績を実装したり、
専用のホームページ(ランディングページ?)も作ってたりもしています。
これで記事が終わるのも寂しいので、ついでに開発の経緯や使用アセット等も紹介していきます。
開発の経緯
僕は元々スマホアプリのゲームを作っていたのですが、スマホアプリはいわゆるレッドオーシャンで、
これで食べていくのは自分には厳しいと思っていました。
そこで試しにSteamでVRゲームをリリースしてみた結果、
ブルーオーシャンと言わないまでも、自分にとって結構理想的な環境である事が確認出来ました。
元々、VRゲーム市場はユーザがそれなりにいるが、
色々な企業がこぞってゲームを投入するほどではない(そこまでリターンは見込めない)という、
個人開発者には理想的な環境だと思っていましたが、
リリースしてみて、やはりその通りだという確信を得られました。
ヒットした時の爆発力はスマホやPCの非VRゲームには劣るとは思いますが、
そもそも、それらはリリースされるゲームが多過ぎて、認識さえされないという事が非常に多いので、
少なくとも新作一覧などで結構な人に認識されるVRは、
意外とゲーム開発初心者にこそオススメな気すらしています。
また、VRゲーム個人開発者という比較的珍しい立ち位置が、
僕の「kan.kikuchiという個人として広めていくという方針」にも合っています。
と言うのも成果物全てが成功するのは難しいですし
新しい事をやるたびに0からのスタートというのは厳しいので、
個人開発で食べていく事を考えると、作ったゲームや技術ブログを単体で宣伝するより
それらも含めたkan.kikuchiという個人として広めていった方が良いだろうと考えたからです。
他にも「単純に新しい事がしたい」「フリーミアムモデルをやめたい」などの色々な理由があり、
最終的にはVRゲーム開発に踏み切りました。
肝心のなぜ「縦笛なめなめVR」という明らかにギャグよりのちょいエロゲーを作ったのか
という話なのですが、一応明確な理由や戦略があるので、そこら辺については以下の記事を参照の事。
開発環境と開発の方法
前作「札束風呂VR」のリリース記事で開発環境や開発の方法が気になるとのコメントを頂いたので、
これらについても紹介しておきます。
まずメインで使ってるのはiMac(Retina 5K, 27-inch, 2017)で、スペックは以下の通りです。
メモリ | 64 GB 2400 MHz DDR4 |
グラフィック | Radeon Pro 580 |
CPU | Core i7 |
Fusion Drive | 3TB |
基本的にMac上でSteamVR(SteamVR PluginのCameraRig)を使わずにエディタ上だけで開発し、
途中途中、Windows機で確認するというやり方をしていました。(Macの方が慣れているので)
ちなみにWindows機はドスパラで買ったGALLERIA FZというやつで、スペックは以下の通りです。
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM |
グラフィック | GeForce GTX1080 Ti |
CPU | Core i7-8700K |
SSD | 720GB |
HDD | 3TB |
ディスプレイはMacがiMac含め3枚、Windowsが1枚の計4枚(全て27インチ)で、
それら近くに置くことで同時に作業しやすいようにしています。
(画像はちょっと古いですが、今もだいたいこんな感じ)
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なお、VRデバイスは基本的にはValve Indexを使っていますが、
VIVE PRO、Oculus Rift、WindowsMR(Lenovo Explorer)でも動作確認をしています。
SteamVR用機器を揃えし者 pic.twitter.com/KxM3QLFEZS
— カン@Game Creator(Unity/VR/Switch/Steam) (@Kan_Kikuchi) 2020年7月22日
使用アセット(Unity Asset Store)
今回の開発にもアセットストアのアセットを使ったので全て紹介!と行きたい所ですが量が多いので、
「縦笛なめなめVR」を作るために買った物から一部抜粋して紹介したいと思います。
学校
ゲーム中に使っている教室や廊下、設定用シーンに使っている保健室は
SbbUtutuya氏という同じパブリッシャーの物を使っています。
また同梱されている小物オブジェクトを使うためにプール(水着)やアパート(電子レンジ)も買いました。
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Super Text Mesh
テキスト表示にはSuper Text Meshという
TextMesh ProとuGUIのTextの良い所取りのようなアセットを使いました。
ちょっと高いですが、めっちゃ使い勝手が良いので今後もこれを使って行こうと思ってます。
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Super Text Mesh | GUI Tools | Unity Asset Store |
ちなみに紹介記事も書いています。
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エフェクト
エフェクトは紹介記事を書いたMesh Effectsや
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Mesh Effects | Spells | Unity Asset Store |
RPG VFX Pack、Rainbow Magic、Magic Arsenal、Confetti FXといった様々なエフェクトを買いました。
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使用アセット(BOOTH)
今回はBOOTHのアセットも使いました。
Unity Asset Storeと違って利用規約を各々が設定する感じなので、
そこに気をつける必要がありますが、日本っぽい物や日本人受けしそうな物
ちょっと変わった小物系が豊富なので、めちゃめちゃ助かりました……!
なお、こちらも数が多いので一部抜粋で紹介という形なのであしからず。
女子高生
メインキャラである女子高生はかなちゃんというモデルを使いました。
(ゲーム内では特に名前は設定していない)
舌
プレイヤーの舌もBOOTHで買いました。(なお唾液は非表示にしています。)
小物系
タピオカ、傘、マスク、首輪といった小物系のアセットも使っています。
おわりに
本記事は以上で終わりですが、一ヶ月ぐらいしたら「札束風呂VR」の時のように
売上(と開発費や開発時間)公開記事を書こうと思っているので、そちらも乞うご期待!
なお、おかげさまで売上、評価共に順調に推移しているので、
「札束風呂VR」の時より良い数値をお見せ出来るかと思います……!
早くもVRカテゴリの話題の新作でトップ!
— カン@Game Creator(Unity/VR/Switch/Steam) (@Kan_Kikuchi) 2020年8月15日
しかも売上ランキングでBeat SaberやVRカノジョを抑えての1位!!
ありがとうございますありがとうございます!!!! pic.twitter.com/QH30s3cn18
おかげさまで販売開始ちょうど24時間ぐらいでレビュー10件に達しました!しかも全て好評!!
— カン@Game Creator(Unity/VR/Switch/Steam) (@Kan_Kikuchi) 2020年8月16日
ありがとうございます!ありがとうございます! pic.twitter.com/gNGExLMuAe
あと、来年ぐらいからOculus Questの審査が緩くなるらしいので、そちらにもそのうち出す予定です。
"2021年から、現在設けられている厳格な審査を受けず、すべてのユーザー向けにアプリを配信可能となる見通し"
— カン@Game Creator(Unity/VR/Switch/Steam) (@Kan_Kikuchi) 2020年6月24日
やっとか……!絶対リリースする……!!
Oculus Quest向けアプリ配信が簡単に――2021年からは審査不要の「新たな方法」追加、公式発表 - Mogura VR News https://t.co/0zu1gsk2YB