(:3[kanのメモ帳]

個人ゲーム開発者kan.kikuchiのメモ的技術ブログ。月木更新でUnity関連がメイン。

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Steamのバンドルの仕様と作り方【Steam】【プロモーション】


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はじめに


Steamには複数のゲームやDLCをまとめて割引価格で販売するバンドルという物があります。

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今回はそのバンドルの細かい仕様と作り方についての解説記事です!


バンドルの種類

まずSteamのバンドルには以下の2種類があります。

セットをコンプリート - このタイプのバンドルでは、購入者は自分のSteamライブラリに無いアイテムのみを購入し、その分の代金だけを支払います。 「コレクターパック」「フランチャイズパック」「開発者パック」のような、2つ以上の製品(ゲーム、ソフトウェア、DLC等)が含まれるバンドルに適しています。 顧客は、自分のアカウントで所有していない製品がバンドル内にひとつでも含まれていれば、このタイプのバンドルを購入できます。 このタイプのSteamバンドルは、決済を行うアカウント用にのみ購入可能であり、ギフトとして送信や保管はできません

一括購入 - 「サウンドトラックエディション」や「デラックスエディション」のように、DLCやサウンドトラックのような関連アプリひとつとベースゲームのみをセットで販売する場合に適しています。 顧客は、バンドル内の製品をライブラリ内に一切所有していない場合に限り購入できます。 このタイプのSteamバンドルはギフトとして購入できます


この2つの違いは「セットをコンプリート」は持っていない物だけを買えるが、

ギフトとして送信できないという点です。(一括購入はその逆)


なので基本的にはドキュメントにある通り

「2つ以上の製品(ゲーム、ソフトウェア、DLC等)が含まれる」場合は「セットをコンプリート」

「関連アプリひとつとベースゲームのみ」の場合は「一括購入」にすると良いと思います。


バンドルの細かい仕様

まずバンドルはDLCとは違い、Steamの売上ランキングに載ります。

つまり、バンドルがランキングに載る事による宣伝効果も見込めるという事です。

なおバンドルが買われた場合、バンドルだけでなくその中の製品のランキングも上がるっぽいです。



さらにバンドルのレビュー件数と総評はバンドル内の製品のレビューの合計になるので、

パッとみのレビューの数が多く見えるという利点もあります。

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ちなみにDLC追加時に本体を既に持っている人がバンドルで安くDLCだけを買えるため、

本体よりバンドルの方がランキングが上に行くという事もあります。

これはランキングに載らないDLCの代わりにランキングに載せられるという事にもなります。



また、バンドルに登録するとその製品のページにバンドルが載るようになります。

もちろんバンドルはいくつでも作れますし、一つのゲームを複数のバンドルに登録する事も可能です。

ただし、各製品のストアページに表示されるバンドルはは最大3つまでです。

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バンドルの割引率は0~99%の好きな値に設定可能で、

登録している製品が割引中の時はその割引と併用されます。

ただし、バンド自体の割引セールは出来ません。

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バンドルは許可さえあれば他のパブリッシャーの製品を含めたバンドルを作る事も可能です。

売上はそれぞれの製品ごとに入る(=Steamが勝手に振り分けてくれる)はずなので、

気軽にコラボ出来るというのは嬉しい点かもしれません。

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なお、バンドルの内の製品や割引率は後から変更可能ですし、

審査の必要もないので、気軽に作成&運用が出来ます。


作り方

バンドルを新たに作りたい場合は、

「アプリとパッケージ」「バンドル」から「新規のバンドルを作成」を選びます。

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あとは「パッケージを追加」から

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追加したい製品を検索して追加した後、

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他の製品と同様に説明とアセットを設定し、公開を行えば準備完了です。

ただし、公開してすぐにバンドルがユーザに表示されるわけではありません。

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ユーザにバンドルを表示する場合は「ライブにする」を押します。

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なお、割引率やバンドル名等はいつでも変更可能です。

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