この記事でのバージョン
Unity 2017.4.4f1
Unity Hub 0.17.0
Android Studio 3.1.2
はじめに
UnityはiOSやAndroid等、様々なプラットフォームに対応していますが、
プラットフォームによってはそのままではビルド出来ずに、開発環境を作る必要があったりします。
という事で今回は、
UnityをインストールしてAndroidアプリをビルドし、インストールするまでの記事です!
Unity(Hub)インストール
まずはUnityのインストールを行います。
Unityは直でインストールする事も出来ますが、
Unity HubというUnity公式のツールを使うと何かと便利なので今回はこちらを使います。
そのUnity Hubのインストーラーは以下のページでダウンロード出来ます。
Unity Hubをインストールしたら起動し、InstallsのOfficial Releasesの
右側にあるDownloadからUnityをインストールします。
基本的には一番上のをインストールしておけば問題ありません。
Unityインストール時にはプラットフォーム毎のコンポーネントを追加するかの設定もします。
今回はAndroid Build Supportにチェックを入れるのを忘れずに。
(他のプラットフォームにビルドする予定があれば、そこにもチェックを入れる)
なお、新規でUnityのプロジェクトを作成したい場合は
Unity Hub右上の新規から行います。
JDKインストール
Unityのインストールが済んだら一旦Unityから離れ、
JDK(Java SE Development Kit)をインストールします。
JDKのインストーラーは以下のページからダウンロード出来ます。
JDKのインストールが済んだら、インストール先のパスをUnityに設定します。
なお、インストール先はMacだと/Library/Java/JavaVirtualMachines
WindowsだとC:\Program Files\Javaあたりで、
Homeまでのパスを使います。
また、Unityでパスを設定する場所はPreferencesの
External ToolsにあるAndroidのJDKです。
Android Studioインストール
次に以下のページよりAndroid Studioのインストーラーをダウンロードし、インストールを行います。
インストールが完了したらAndroid Studioを起動し、右下のConfigureからSDK Managerを表示します。
そしてAndroid SDKのSDK Platformsにある
Android SDK Locationに記載されているパスをコピーし、
JDKの時と同様にUnityのSDKの項目に設定します。
ビルド設定
ビルドをするにはシーンが必要なので、てきとうに作成(エディタ上でcommand+Sで保存)し、
File -> Build SettingsのAdd Open Scenesから登録します。
さらに、PlatformのAndroidを選択し、Switch Platformで切り替えます。
また、Player SettingsのOther SettingsにあるPackage Nameは
デフォルトのままだとエラーが出るので、変更します。
(決まっていなければ何でもいい)
後はBuildボタンを押せばビルドされ、apkファイルが作成されます。
開発者モード
自分で作ったapkをインストールするためにはAndroid端末を開発者モードにする必要があります。
なお、設定の端末情報にある
ソフトウェア情報のビルド番号を7回タップすれば開発者モードになります。
開発者モードにしたら、
設定の開発者向けオプションにあるUSBデバッグを有効にし、端末をPCに接続しておきます。
アプリのインストール
最後にアプリのインストール方法です。
簡単なのはBuild And Runでビルドし、ビルド後に自動でインストールする方法です。
他にもadb(Android Debug Bridge)を使った方法もあります。
ちなみにadbはAndroid Studio(というかSDK)インストール時に一緒にインストールされています。
adbを使うには以下のようにターミナルからパスを通す必要があります。
(usernameは自分のユーザ名に)
export PATH=$PATH:/Users/username/Library/Android/sdk/platform-tools
パスを通したらadb install apkのパスでapkをインストール出来るようになります。
adb install /Users/username/Desktop/test.apk
なお、ターミナルにapkをドラック&ドロップすれば、パスは簡単に設定出来ますし、
adb install -rにすれば既にインストールされているものに上書きする事も可能です。
adb install -r /Users/username/Desktop/test.apk
おわりに
これでとりあえずはAndroidアプリをビルドし、インストール出来るようになったはずです。
ちなみにOculus GoもAndroidで動いてるので、ほとんど同じ方法でビルドやインストールが可能です。