この記事でのバージョン
Unity 2017.1.0b2
はじめに
先日、2017.1.0 (beta)のリリースノートにも書かれたりと、最近よく聞くTimelineなるもの。
【朗報】Unity Timeline氏、オレンジからグリーンになり無事2017.1のリリースノートに書かれる https://t.co/2q9pI1Jeql pic.twitter.com/c4Nqmqspre
— 野生の男 WILDMAN (@yasei_no_otoko) 2017年4月22日
名称と使用例から、どんな物なのかはなんとなく分かってるような気がするのですが、
いまいち理解が乏しい感じがするので、ちょっと調べたり、使ったりしてみました!
Timelineとは
では、UnityにおけるTimelineってなんぞや?という話から。
「Timelineとはアニメーションやオーディオ、パーティクルなど様々な要素を時系列に並べ、
順番かつ同時に再生させる事が出来るツール」といった感じでしょうか。
また以下の記事を参考に、
往年のFlashタイムラインのように手軽に演出を構築できるようになると、アーティスト人口がドドドッと増えるのではないかなと予想しています。
https://note.mu/cbp0/n/n4b16f9b441b1
誤解を恐れずに分かりやすさ重視で簡潔に説明すると、
「TimelineとはFlashのように手軽に演出を構築できるツール」なんて言い方も良いかもしれません。
余談ですが、そもそもTimelineは非プログラマー向けに作られたっぽいです。
・技術が得意ではない人でも作り込めるようにする
・手早くビジュアライズする
という要望に対するソリューションが、このタイムラインエディタとのことです。
たしかに、Unity初心者が何かしらの作品を形にするためには、少なからずスクリプトを書いて、ワークフローを整備し、もろもろの手順を踏む必要があります。
・とても汎用的であること
・アーティストに優しいシーケンサー
これらをUnityのタイムラインエディタが目指しています。
使い方
せっかくなので、ちょっと使ってみます。
まず、Timelineを作成するには
Assets - Create - Timelineを実行します
次にTimelineを再生するためのPlayable Directorを用意し、
そのPlayable Directorにさきほど作成したTimelineを設定します。
Timelineを編集するためにはTimeline Editorを使います。
開き方はTimelineのファイルをダブルクリックするか、
Window - Timeline Editor を選択します。
さてここで、おもむろにコーギーを置きます。
Cu Puppy | 3D Animals | Unity Asset Store |
このコーギーのアニメーションをTimelineで設定してみます。
まずTimeline EditorのAddからTrack Groupを作成します。
次に作成した、Track Groupの+ボタンからAnimation Trackを作成します。
そして、Playable Directorにコーギーのオブジェクト(Animatorが付いたやつ)を設定します。
最後に、さきほど追加したAnimation Trackの
Add From Animation Clipから再生したいアニメーションを設定します。
なお、このコーギーにAnimator Controllerは設定されていません。
Preview を押して確認してみると以下のような感じになります。
この要領でトラックを追加していき、演出を作り上げていく感じみたいです。
おわりに
まだ軽く触った程度ですが、大掛かりな演出(RPGのイベントシーンとか)には便利そうで、
ちょっとした演出には不向き(逆に面倒)な感じがしました。
まぁ、まだ出てきたばかりの機能ですし、
使っているUnityのバージョンもbeta版なので今後に期待という感じで……!