はじめに
前に開発合宿で作ったOculus Go向けアプリ「札束風呂VR」をOculus Storeに申請したのですが、
PS VRのねこあつめVRが話題ですが、ここで僕が開発合宿で作ったOculus Goの札束風呂VRを見てみましょう。 pic.twitter.com/77tcnqg0Nt
— カン神巫女 -KAMIKO- (@Kan_Kikuchi) 2018年5月31日
タイトル通りが「キーの承認のみ」でストアに並べてもらえず、
問い合わせしても「理由は教えないけどリジェクト」と言われて相手にされませんでした。
今回はその時の流れをまとめてみた感じの記事です。
なお、解決方法が載ってるわけではないのであしからず。
(むしろ解決方法があるなら教えて欲しいです……。)
目次
- はじめに
- 目次
- キーの承認のみ(サイレントリジェクト)
- 問い合わせるも「理由は教えないけどリジェクト」
- 再度問い合わせるも無視
- さらに問い合わせるもテンプレ返答
- 試した事
- よくある事らしい
- おそらくエロ系が原因
- おわりに
キーの承認のみ(サイレントリジェクト)
アプリを申請した後、ふとダッシュボードを見てみると
アプリのステータスがいつの間にか承認済みになっていました。
てっきり申請が通って、ストアに公開されたのかと思い気やストアの新着には載っていません。
よく見てみるとアプリのステータスが「キーの承認のみ」になっていました。
ここで言う「キー」とはアプリをダウンロードするためのコードの事なので、「キーの承認のみ」とは
「ストアには並べないけど、手動でキーを発行して、アプリをあげたい人に自分で渡して」
みたいな状態という事になります。
ちなみにこの状態になった時にメールでの連絡はありませんでした。
こうなる前にマイクの権限でリジェクトされた時はメールが来ましたし、
何度修正して申請しても「キーの承認のみ」の時は毎回通知がなかったので、
この状態の時は通知さえしてもらえないようです。
問い合わせるも「理由は教えないけどリジェクト」
「ストアに並べずキーのみに」と頼めるという話を聞いていたので、なにか勘違いをされてしまったか、
もしくはどこか申請方法が間違っていたのかと思い、問い合わせてみました。
なお、申請関連の問い合わせは、Oculusサポートへの問い合わせではなく、
submissions@oculus.comに直接メールを送る形になります。
(実際にOculusサポートに問い合わせたら「submissions@oculus.comにメールしてね」と言われました。)
メールを送るとスレッドが立ち、そこでOculusの人とやり取りする形になります。
そして肝心の返信は以下の通りで、ざっくり要約すると「理由は教えないけどリジェクト」です。
さすがにこれでは何に手を付けたら良いのか全く分からないので、質問を追加してみても
全く相手にされませんでした。(ついでにもう一つの質問は完全に無視されました。)
再度問い合わせるも無視
最初の問い合わせでは、2つの質問をして片方無視されたので今度は別々に問い合わせてみました。
が、問い合わせはマージ(併合)されてしまいました。
そしてマージされた質問(リジェクトの方)は無視されました。
ちなみにもう一つの質問も上記のように要領を得なかったので、拙い英語での質問もしてみましたが、
聞いてる事と全然違う返信が来たので、とりあえずこちらは諦めました。
(添付した画像と全然違う所の画像が送られてきた)
さらに問い合わせるもテンプレ返答
さきほどの質問で英語の方がまだ伝わってる & 返答が早い気がしたので、
今度はリジェクトの件についてだけ、英語で問い合わせてみましたが、
前とほぼ同じ返答が英語で返ってきただけでした。(おそらくテンプレ)
なお、通常は返信時に「解決しました」にチェックを入れる事で問い合わせが完了するのですが、
この質問は有無を言わさず「解決済み」にされたので、やはり相手にしてもらえないようです。
試した事
問い合わせでは相手にしてもらえない事が分かったので、
自分なりに思い付いた事を色々試してみました。(どれもハズレでしたが……。)
申請時にコメント追加
Oculus Storeは申請時に審査チームに追加情報を送れるので、
そこから「キーのみではなくStoreに出したい、どうすればいいのか」
みたいな事を日本語や英語で送ってみましたが、もちろん無視されました。
パフォーマンス改善
VRではパフォーマンス(FPSの高さ、安定性)がより大事なので、
(元々FPS60で安定はしてましたが)パフォーマンスを改善して再申請してみました。
と言ってもパフォーマンスが悪いと以下の記事のように普通に指摘される(自分も最初された)ので、
望み薄ではありましたが、やはりハズレでした。
アプリサイズ削減
かなりアプリサイズが大きい状態で申請してしまっていたので、
改善を行ってから再申請を試みるも、あえなく撃沈。
ちなみに元が342.9MB(展開後は2.36GB)で、削減後が178.47MB(展開後は224.76MB)でした。
レーティング変更
レーティングをかなりキツめに設定していて、場所によっては18禁になってしまっていたので、
ちょっと緩くして(その後めちゃめちゃ緩くして)再挑戦してみましたが、関係ありませんでした。
ストア画像や動画修正
ストアに掲載する画像や動画のエロ要素(水着とか)が問題なのかと思い、修正してみましたが、
↓↓↓↓↓↓ |
これも特に変化はありませんでした。
よくある事らしい
この件についてTweetした所、同様の経験をした方がいらっしゃったので、参考に載せておきます。
Oculus社の「審査終了したからキーは勝手に販売してもいいよ。ただしストアには載せないがな!」という方針は昔から変わっていないようですけど、他のストアと文化が違いすぎて分かりにくいんですよね。個人開発者にとってはSteamの方が優しい☺️ https://t.co/koj9Xbuhem
— 妹尾雄大 (@senooyudai) 2018年10月4日
あと3年ほど前、VR自体はすごく健全なのですが、紹介動画がスカートの短いグラビアアイドルの方出演で、かなり際どい映像になったらこれも無言でリジェクトくらいました
— 桜花一門@OculusGoで新作作ってるとこ (@oukaichimon) 2018年10月2日
あー、エロ系リジェクトは無言か明確に言わずにが多いです
— 桜花一門@OculusGoで新作作ってるとこ (@oukaichimon) 2018年10月2日
たぶん話し出すとえらいやっかいだし、揚げ足も取りやすい箇所なんだろうと。
あと「アメリカでも一般的にはOKだけど、Oculusのブランドイメージ的にNG」とかもありそう
技術ブログ参考にさせていただいております!
— sai22 (@m_sai22) October 24, 2018
ありがとうございます。
自分もOculus GO用アプリを何度か申請したのですが「理由はいえないけどリジェクト」が続き困っておりました、、
どんな対処をされたのか教えていただく事はできますでしょうか?
よろしくお願いいたします。
(↑この自分のTweetの話は勘違い(進展してなかった)でした……。)
おそらくエロ系が原因
上記のTweetでもあったとおり、自分の中ではエロ系が原因だったのではないか思っています。
(開発当初はDMMのアプリがストアにあるので、そういうのに寛容なのかと思ってました。)
とは言え、水着がアウトなのか、スカートの中が覗けるのがアウトなのか、
もしくはエロ系ではなく札束や酒瓶がアウトなのか、はたまた全く想像してない何かがアウトなのか、
それとも根本的にアプリのクオリティが足りていないのか、
という無限の可能性を秘めている状態なので対応のしようがなく、わりと詰んだ状態です。
なので今後はSteamへのリリースを目指し、Oculus Store向けは一旦諦めようと思います。
おわりに
よくiOSアプリの審査がキツイという話を聞きますし、僕自身も色々と手を焼いた事もありますが、
Oculusに比べたらAppleは全然優しかったと思うぐらいに辛い経験でした。
iOSの場合はリジェクトされても少なからずヒントは貰えますし、
問い合わせにも結構ちゃんと返信してもらえますからね……。
なお「こういう聞き方をしたら原因を教えてもらった」「こうしたら審査を通った」
みたいな情報を知ってる方がいたら教えて頂けると幸いです。