はじめに
巷で話題のお絵描きAIことMidjourney(ミッドジャーニー) を試してみました!
今回はせっかくなので使い方等をまとめて紹介しちゃおうという感じの記事です!
ついでに個人ゲーム開発で使えそうかという所感も最後にまとめてあります。
ちなみに記事を書いた後に知ったのですが、MidJourneyより高性能なやつが無料公開されたらしいです。
いま流行のMidJourneyよりも高性能で、本家DALL-E2に近い性能。5.6Billion枚(から選出した2Billion、100TB)の画像でトレーニングした汎用画像AIだ。このAIが、ソースコードからモデルまで、景気良く世界に全公開されるのだ。
Midjourneyとは
そもそもMidjourneyとはなんぞやという話からですが、公式サイトには以下のようにあります。
Midjourney is an independent research lab exploring new mediums of thought and expanding the imaginative powers of the human species.
Midjourneyは、新しい思考媒体を探求し、人類の想像力を拡大する独立した研究室です。
DeepL翻訳
これだと正直なんの事か分かりませんがザックリ言うと「単語で説明した絵を描いてくれるAI」です。
上手く使うと以下のような感じでかなりハイレベルな絵を描いてくれます。
例のAIに「廃墟の神社に佇む人型のお化け」って指定して描いてもらったらのがこれ。まさか神社よりも大きい人型が出てくるとは。こんなん。もう発想の時点で勝てないわ……。#midjourney pic.twitter.com/i75ios4S53
— サイリョウ (@ryoh80) 2022年8月2日
「FF7 クラウド」を入力したら渾身の一発ギャグを振られた#midjourney pic.twitter.com/2XLW2lo94i
— 望月亮 (@DracoGideon) 2022年8月8日
#midjourney で出したものを1ボタンドット化して、ゲームで使用できるような16色pixel artにした素材まとめ これだけ出せたら十分じゃないか?弄らなくても使えそうなのもある 本当にすごいな… pic.twitter.com/3qOnpJxDFE
— 852話 (@8co28) 2022年8月8日
Midjourneyは試すだけなら無料で使えますが、回数制限がありますし商用利用も出来ません。
有料プランには以下の3種類があります
- Basic($10/月) : 月に200回の画像生成が可能
- Standard($30/月) : 月に900回の画像生成が可能 (生成に時間をかければ無制限に生成も可能)
- Corporate($600/年) : 年間総収入が100万ドル以上の企業用
なおBasic、Standard共に生成した画像を公開されてしまいますが、
追加で月$20を払うと非公開にも出来ます。
また、生成回数の上限は$4で60回追加する事も可能です。
使い方
ここからはMidjourneyの使い方について説明していきます。
まずMidjourneyはDiscord内で使うのでDiscordのアカウントを作成し、アプリをインストールします。
次にDiscordを起動した状態でMidjourneyのサイトのJoin the betaを押します。
これでMidjourneyのサーバーに入れるのでnewbies-○○というルームを表示します。
(その時によって番号が変わるっぽいが、どこのルームでもOK)
後はメッセージ欄に/imagineと入力してEnterを押した後、
好きな単語を,区切り指定して再度Enterを押すと画像生成が始まります。
なお、生成された画像は右クリックの画像を保存から保存出来ます。
ちなみに生成された画像はV1~V4を押すことで対応した場所にある画像の
ちょっと違う画像(バリエーション)を生成する事も可能ですし、
U1~U4を押すことで画像を高画質にする事も可能です。
個人ゲーム開発で使えそうかの所感
最後に実際に個人ゲーム開発で使えそうかという所感ですが、
ちょっと試してみた感じだと思ったような絵を描いてもらうのはかなり難しかったです。
AIにドット絵のゲーム画面を書いてもらおうとした結果。#midjourney pic.twitter.com/1rfzcvRbny
— カン@ゲームクリエイター(Unity/VR/Steam/Switch) (@Kan_Kikuchi) 2022年8月17日
色々なゲームのタイトル突っ込めばゲームのキービジュアルっぽいの出来るかなと思ったけど、背景が生成された……これ使いこなすのも結構難しいな🤔#midjourney pic.twitter.com/dEsopGwAmZ
— カン@ゲームクリエイター(Unity/VR/Steam/Switch) (@Kan_Kikuchi) 2022年8月17日
可愛いモンスター(ポケモンみたいな)を頼んだはずが、なんと言うかちょうど可愛くない……!#midjourney pic.twitter.com/HC8soJu2Yh
— カン@ゲームクリエイター(Unity/VR/Steam/Switch) (@Kan_Kikuchi) 2022年8月17日
ゲーム開発(game develop) × 和尚(priest)
— カン@ゲームクリエイター(Unity/VR/Steam/Switch) (@Kan_Kikuchi) 2022年8月17日
ゲーム開発要素はどこ……!!#midjourney pic.twitter.com/PVHeJq7MEi
ただ、どういう風に単語を指定すればいいかという情報はかなり出てきているので、
ちゃんと勉強をすればある程度コントロール出来るようにはなりそうです。
あと単純に絵が出来上がるのを見るだけでかなり楽しかったです。
ただ、どんなに上手く単語を組み合わせても人間の手や腕など苦手の絵はあるようです。
【呪文詠唱の研究】
— Rootport💰🧮💰 (@rootport) 2022年8月13日
テンプレ:「A girl is *** , in fashion photography, fashion」
「***」の内容:
①smiling
②standing
③putting her hand on her head
④raising her hand over her head
顔は綺麗に描けても、立ち絵は相当に苦手。さらに「手」や「腕」が絡むと突然IQ3になる。#Midjourney pic.twitter.com/ChLs34FNEq
逆に背景は結構簡単に良い感じの物が出来て得意なようでした。
可愛い日本みたいなやつ、やっぱり背景は強いな🤔#midjourney pic.twitter.com/FtfI6KVuPH
— カン@ゲームクリエイター(Unity/VR/Steam/Switch) (@Kan_Kikuchi) 2022年8月17日
以上を踏まえると、Midjourneyが得意な背景やキャラのバストアップ、
ちょっと不気味なクリーチャー等を描いてもらうみたいな使い方はかなり有用そうでした。
ただ、どんな絵にしろ細部が崩れやすいので、細部を重視する場合は不向きそうです。
あとは方向性としてゲームに合わせてMidjourneyでグラフィックを作るのではなく、
Midjourneyが描いたグラフィックに合わせてゲームを作った方がやりやすい気がしました。
例えばちょっと違和感のある不気味な絵が描かれる事が多いので、ホラーゲームは作りやすそうです。
(実際に既にMidjourneyで描いた絵を使ったホラーゲームを作ってる人もいる)
もしくは絵が書ける人であればMidjourneyが描いた絵に加筆するという事も出来ますし、
背景 #midjourney (加筆、調整アリ)で描いてみました。だんだん呪文が上手くなってきた気がする…!#Δ帽子 pic.twitter.com/ImTTZoVGPd
— 🏳️🌈白浜鴎🇺🇦とんがり帽子アニメ化 (@shirahamakamome) 2022年8月15日
#midjourney #TGCF #天官賜福 #천관사복 #花怜 #hualian #HuaCheng #XieLian
— 月_Tsukihana (@tsukihana_l) 2022年8月13日
20,000フォロワーありがとうございます!
Midjourneyでできた画像から加筆して作りました〜 pic.twitter.com/d2hQDuOULI
アイディア出しやコンセプトアートみたいな使い方も出来そうです。
『サイバーパンク桃太郎』、〝姫〟のコンセプトアート。#Midjourney #サイバーパンク桃太郎 #サイ桃 #ツイッタSF pic.twitter.com/lyBFNJSelb
— Rootport💰🧮💰 (@rootport) 2022年8月12日
『アニメの少女みたいなメイドVSジャイアント侍のコンセプトアート』で生成したやつです。メガネっぽいのをかけているのは注文してないのにAIが趣味でサービスしてきました。
— 心× (@shinbatu) 2022年8月11日
#midjourney pic.twitter.com/PEP8WnbbmK
結論として万能ではないけど、ちゃんと使い方や使い所を学べば有益なツールだと思いました。
特に人手やスキルが不足しがちな個人ゲーム開発とは相性が良さそうです。