この記事でのバージョン
Unity 2017.1.1f1
はじめに
今回は楽にシーンを開く拡張機能のご紹介です!
この機能が特に活躍するのがマルチシーン(Multi Scene Editing)で開発している時で、
複数のシーンの切り替えを一瞬で出来るのでかなり便利です。
もちろん単独のシーンで開発している時でも、それなりに便利だと思います。
なお、あくまでエディタ上の機能なのであしからず。
SceneUnit
では早速、楽にシーンを開く拡張機能、SceneUnit(Window)のプログラムです。
なお、プログラムの詳しい説明は省略します。
シーンの操作周りはEditorSceneManagerを使っているので、気になる方は前回の記事をご覧ください。
楽にシーンを開く拡張機能を作ってみた(マルチシーン対応)【Unity】【エディタ拡張】 · GitHub
上記のSceneUnit.cs、SceneUnitWindow.csの二つをEditorディレクトリに入れ、
Window - SceneUnitWindow からウィンドウを開けば準備完了。
ウィンドウを開いた時にプロジェクト内の全シーンを表示しますが、ウィンドウを開いた後に
シーンを作成したり、削除した場合はシーンの再取得ボタンを押して更新しましょう。
この状態で既にシーンの切り替えが、ボタン一つで出来るようになっています。
また、シーンに変更がある場合は保存するか聞かれます。(Cancelだとシーンの切り替え自体しない)
なお、シーンファイルはプロジェクト内のどこにあっても大丈夫ですし、
Build Settingsに設定していなくても大丈夫です。
次に複数のシーンを同時に開く方法です。
まず、同時に開きたいシーンのチェックボックスを順に有効にし、
シーンユニット名(登録した複数のシーンを識別するための名前)を入力した後、設定ボタンを押します。
すると、設定した項目が上部に表示されるようになるので、
そこの読み込みボタンを押せば、複数のシーンを同時に開く事が出来ます。
また、項目はいくつでも登録でき、上下入れ替えや削除も行えます。
なお、設定はEditorUserSettingsに保存されるので、エディタを閉じても設定は維持出来ます。
おわりに
余談ですが、以前Unityにも似たような機能(SceneSet)がありました。
しかし、残念ながら本採用はされなかったようです。
Unfortunately it was decided to cut the Scene set asset from 5.5. It went back into development.
(残念ながら、シーンセットアセットを5.5からカットすることに決めました。それは開発に戻った。)