(:3[kanのメモ帳]

個人ゲーム開発者kan.kikuchiのメモ的技術ブログ。月木更新でUnity関連がメイン。

(:3[kanのメモ帳]


本ブログの運営者kan.kikuchiが個人で開発したゲームです!

    

Unity(Hub)にオリジナルのプロジェクトテンプレートを追加する方法【Unity】


このエントリーをはてなブックマークに追加




この記事でのバージョン
Unity Hub 1.6.0


はじめに

UnityもしくはUnity Hubで新規プロジェクトを作る際、元となるテンプレートを選択できますが、

今回はこのテンプレートにオリジナルのものを追加する方法の紹介です!


f:id:kan_kikuchi:20190414120421j:plain


なお、Macの話になりますので、あしからず。

(ただし、Windowsでもほぼ同じ方法で追加する事が出来ます。)


オリジナルのプロジェクトテンプレートを追加する方法

まずはテンプレートの場所ですが、Unity.appを右クリックし、パッケージの内容を表示した先の


f:id:kan_kikuchi:20190414122513j:plain


Contents/Resources/PackageManager/ProjectTemplatesにあります。


f:id:kan_kikuchi:20190414122600j:plain


ここに元からある他のテンプレートをコピーし、名前を変更(今回はcom.unity.template.kan)、


f:id:kan_kikuchi:20190414123634j:plain


さらにpackage.jsonを編集すれば、

(jsonでコメントは使えませんが、例では説明のために追記しています。)


f:id:kan_kikuchi:20190414123651j:plain

{
    "name": "com.unity.template.kan", //フォルダの名前
    "displayName": "kan template", //Unity(Hub)上で表示する時の名前
    "description": "てんぷれーと!", //Unity(Hub)上で表示する時の説明文
    "defaultScene": "Assets/Scenes/SampleScene.unity", //最初に開かれているシーンのパス
    "version": "1.0.0", //このテンプレのバージョン
    "category": "ProjectTemplate", //カテゴリ?
    "dependencies": {} //依存関係?(依存パッケージ?)
}


Unity(Hub)のTemplate欄に表示されるようになります。


f:id:kan_kikuchi:20190414125045j:plain


テンプレートの中身を変えたい場合は普通のプロジェクトと同様にAssetsの中を変更するだけです。


f:id:kan_kikuchi:20190414123506j:plain


なお、Unity2019からはテンプレートがtgsで圧縮されるようになりました。

ただし、圧縮していなくても普通にテンプレートに追加されます。(Unity2019.1.0a7で確認)


f:id:kan_kikuchi:20190414125104j:plain


またUnity2017系は元のテンプレートが1つも入っていませんが、追加する事は可能です。

ただし、もともと選択肢にあった3Dと2Dというテンプレートはなくなってしまうようです。

(Unity2017.4.17f1で確認)


f:id:kan_kikuchi:20190414125258j:plain
f:id:kan_kikuchi:20190414120404j:plain


おわりに

オリジナルのテンプレートは簡単に追加する事が出来ますが、1つだけ問題があります。

それは各バージョンのUnityごとに追加する必要があるという事です。


例えばUnity2018.4.xをインストールした時にオリジナルのテンプレを追加したとしても、

その後Unity2018.4.yをインストールしたらまたテンプレを追加する必要がある、ということです。


つまり、「Unity Hubにテンプレを追加して、どのバージョンのUnityでも使えるテンプレ」

みたいな物は今の所作れないようです。

(もしこれをする方法をご存知の方はご一報頂けると幸いです……!)


同じバージョンで色々なプロジェクトを作るという事はあまりなさそうな気がするので、

便利そうだけど、意外とそうでもないかもしれない話でした。


参考